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イーサリアムのENSは早い者だけが勝つ
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- ジャバ・ザ・ハットリ
きっとまだあまり多くの人達が気が付いていないイーサリアムで利益を出す方法を紹介する。それは ENS。
仮想通貨に関して利益を出す方法の王道は「安い時に仮想通貨を買って、高くなったら売る」になる。でもこれは web3 の最先端の人達にとってはあんまりイケてる方法ではない。それ以外に利益を出す方法は無数にあるのに「なんで将来性のあるコインを売ったりするの?」となる。
彼らはいろんなやり方で利益を出す方法を紹介していて面白い。ENS もそのひとつ。それは未来が見えている人達だけの早い者勝ちのレースになっている。
そんなレースに参加してみますか?乗り遅れて大金を逃してしまう前に以下の記事を読んでみましょう。
もくじ
ENS って何?
Ethereum Name Service の略。コンピュータが読みこむだけのアドレスを人間にも読みやすいアドレスに変換するサービス。DNS(Domain Name Service)をご存知の方はそれのクリプト版と考えていただければピンとくると思う。
秘密鍵と公開鍵
クリプトの世界でコインやトークンを送ったり受け取ったりするには2つのキーが要る。
- プライベートキー(秘密鍵)
- パブリックキー(公開鍵)
プライベートキーは送信する時に使って、パブリックキーは受信する時に使う。したがってプライベートキーは絶対に誰にも公開してはいけない。パブリックキーは誰にでもどこでも公開してもいい。
あなたが誰かとカフェにいて、その誰かが「さっき払ってもらったコーヒー代を仮想通貨で払うわ」と言ってきたとする。そしたら、パブリックキーを元にしたアドレスを伝えなければならない。
問題はそのアドレスが60c72C28acc15ab10E5C4B1Fab439…
と人間ではとても覚えられなくて、かつ識別しにくい文字列になっている。こんなのを混雑したカフェの中で「ろくー!ぜろー!小文字のしー!」とか言ってたらどこかで間違える。
そこを ENS に登録されたアドレスがあれば 「じゃあjabba.eth
に送ってよ」と言える。
これは技術的というより心理学的な障壁を突破するのにとても効果的。
ENS は分散型
ENS は分散型で運営されている。つまり DNS と違って、唯一の認証機関に運営されているのではない。ブロックチェーン技術を使って誰もがトランザクションを監視できる状態でかつセキュアに運営されている。もちろんそのソースコードはオープンソースだ。誰でもソースコードからチェックできる。
これが人々が ENS に信頼を寄せている理由になっている。
もしも中央集権的な運営だったら
仮に ENS がどこかの会社やチームによって中央集権的に運営されていたとする。
そのチームは崇高な理念の元に集まった人達ばかりだった。だが、たったひとり悪い考えの奴が潜んでいた。そいつはみんなが見てない時を見計らってサーバールームに侵入して、それぞれのアドレスが示す先を自分のウォレットに変えてしまった。
foo.eth
はオレのウォレット!baa.eth
もオレのウォレット!
って感じに。
その瞬間、世界のあらゆる場所での送金トランザクションがその悪い奴のウォレットに入ってしまいました、と。中央集権的なシステムにはこうしたリスクが必ずある。
その点 ENS は分散型だ。侵入するもなにも元から公開されている。クリプト界でいうトラストレス(信頼無い)と言って、信頼とか要らないぐらいに信頼できるという意味になる。
なんでも使えるアドレス
ウェブサイトのデータをfleek を使って IPFS に入れれば URL として ENS アドレスを使うことができる。そうすれば あなたの名前.eth
にウェブサイトがあって「この商品の入金はここに送ってね」と言える。
また ENS のアドレスには Unicode が登録できる。この意味を非エンジニアの方にも分かりやすく説明すると絵文字も混ぜて登録できる、となる。
ENS はどんな仮想通貨でもウォレットでも全てに対応している。プラットフォームがイーサリアムだからと言って ETH しか使えない、なんてことはない。ビットコインでも Solana でもなんでも使えるのが ENS。
ENS の基本的な仕組み
ENS は主に2つのスマートコントラクトによって成り立っている。
- Registory
- Resolver
Registory は巨大なひとつの台帳のようなもの。そこに全ての ENS アドレスとそれを管理する Resolver が指定されている、 Resolver はクリプトのアドレスを指し示す。
フローとしては以下の通り。
- ユーザーが Registory に ENS アドレスに対応した Resolver を問い合わせる
- Registory が Resolver アドレスを返す
- ユーザーが Resolver に ENS アドレスに対応したクリプトアドレスを問い合わせる
- Resolver がクリプトアドレスを返す
ENS の課題
ENS の課題はスピード。スピードが遅い。
DNS だとミリ秒で反応が返ってくるが、ENS だと速い時と遅い時があって最も遅い時だと1分かかったりもする。分散型であることからネットワークの状況によってレスポンスが変化してしまう。
gmail アドレスに満足してる?
今ではほとんどの人がもっている Gmail。あなたはどんなアドレスを持ってますか?初期にしっかりアドレスを取った人だったら
ファーストネーム@gmail.com
とかだったりする。ただそれはほとんどの場合は無理で、だいたいは
ファーストネーム.ファミリーネーム@gmail.com
とか。それでも無理な場合は
ファーストネーム.ファミリーネーム[email protected]
とかの意味があってないような数字を混ぜたアドレスだったりする。
結局、ネット上の名前空間は有限だし、分かりやすくて短いのほど貴重で有限な資源になる。
いいドメイン名ってすごい貴重
ドメイン名も同じ。.com が管理されだした 1990 年代当初は誰でもわりと普通名詞の短い名前のドメインが自由に取れた。book.com
とかでも。ところが世界中でインターネットが使われだして、.com ドメイン名の貴重な価値が認知されだすとあれもこれも一気に取られてしまって、今では普通名詞のドメイン名なんてすごい値段で取り引きされるようになった。
voice.com
は 30 ミリオンドルだった。
引用 wikipedia
つまりこれを同じことがクリプトやイーサリアムが浸透した世界で、ENS にも起こりますよ、と。
ENS ではもう既に apple.eth など分かりやすいくて短いのは取られている。理由はこの先の数年以内にすごく貴重になりそうだからだ。(さすがにやたらに取りまくることは ENS のコアチームが制御している)
実際beer.eth
をビール会社のハイネケン社が高値で買い取っていた。
引用 coindesk
@jack はめっちゃカッコいい
ツイッターの創業者のジャック・ドーシーはツイッターのアカウント名が@jack
になっている。全世界のジャックさんが喉から手が出るほど欲しいアカウント名だと個人的に思う。さすが創業者にしてあのジャック・ドーシーだからこそ取れる名前って感じで最高にカッコいい。
この記事を読んで少しでもピンと来たら、今スグこの記事を読んでるスマフォか PC でソッコーで ENS のサイトに行って、最低限あなたのファーストネーム.eth
は空いているかどうか調べてみましょう。
まだまだ日本の名前は空きがある。さすがに「ナオミ」とか「ケン」とかの英語圏にもある名前は 99%先に取られてしまっているだろう。でも「炭治郎」などの絶対に英語圏には無い名前だとまだまだチャンスがある。
他にもなにかのプロジェクトを考えていて、それが web3 に直結するような内容だったら、そのプロジェクトを端的に表す言葉で.eth を取ってしまうのは今後に活きてくるだろう。そのアドレスを欲しがるだれかが買いに来るかもしれないし。
ENS のとり方
こちらのサイトへ行く。
中央のLaunch app
のボタンをクリックする。
左上のconnect
ボタンをクリックして、ウォレットをつなげる。例えば Metamask とか。もしまだ Metamask がない方はググっていれましょう。無料です。
検索ウィンドウに欲しいアドレスを入れて検索する。
後はあなたの名前をまだ誰も取ってないことを祈るだけ。もし空いてれば取る!以上!
まとめ
ここまで書いておいて「じゃあアンタの ENS はどうなんだ?」と聞かれたら、お恥ずかしい話だが「取り逃しました」としか言いようがない。
jabba.eth
は既に取られていた。私の本名もダメだった。いろいろ思いつくのを試したけど、自分が使えそうで空いてるのはほぼ見当たらない。チャンスを逃したのだ。
そんな悔しい思いもあって、私以外の誰かひとりでも多くの人がいい ENS を取れるようにブログ記事を書いた。
もしあなたが ENS アドレスが取れたとしても今は「まーまーいい名前が取れたかな」と思うだけかもしれない。でもこれから来るメタバースの時代において、自分のファーストネーム.eth
なんてアドレスでメタバース大通りを歩いてたらモテモテであることは間違いないだろう www
ぜひ幸せなクリプト生活を送ってください。
これからも暗号通貨とブロックチェーンについていろいろとブログを書くつもりです。ツイッターでも情報発信してます。ぜひフォローしてください。