Web3.0はよく分からんがすごい!と実感する方法


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先日、Web3.0 の到来をもろに予感させる出来事があった。これが指し示す未来はまだ完全には消化できていない。とにかく「すごいこと」が起こりそうな予感だけはビジビジ感じるので、その感想を書いた。

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HEN のシャットダウン事件  2021 年 11 月 12 日

HEN(hic et nunc)は Tezos をベースにした NFT のマーケットプレイス。NFT のマーケットプレイスは OpenSea が一番有名。ただその有名性に便乗したバブルっぽい雰囲気でなにげないアイコンに何億円もの値段がついたり、そもそも出品の際の手数料(ガス代)の高さなどの不満があった。そこを解消する形で NFT マーケットプレイスの「OpenSea とはちょっと違うよ」って位置づけで HEN が伸びていた。

HEN はそのやり方に賛同するアーティスト達に支持され、熱いファンが集まるサービスとして成長していた。HEN を覗くといろんなアートが NFT 取引されていて、見てるだけでもちょっと楽しい。

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2021 年 11 月 12 日に突然 HEN の管理者がブチ切れてサーバーをシャットダウンしてしまった。今でもネット上でなぜキレたのかの理由がいろいろと掲載されている。だた真相は不明。Discord 上でブチ切れてた、とか高騰する暗号通貨価格のプレッシャーに押し潰されたとか、いろいろあるが全ては噂レベルでしかない。

とにかくシャットダウンされてしまった。元あったhttps://hicetnunc.xyz/ はもう繋がらない。

これまでの web2.0 のウェブサイトならばこの時点で終了していたはず。

だがこのサービスのコアとなる情報は全てブロックチェーン上に格納されている。たとえサーバーが落ちてもどのアート作品が誰の持ち主でその持ち主に至るまでの経歴もすべてブロックチェーンに残っている。

HEN の熱いファンの何人かがその日のうちに類似サイトを構築して再立ち上げに成功した。

こんなに早期に再立ち上げが完成するのも結局は非中央集権型アプリケーションだったから。

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この出来事が指し示す未来

HEN の出来事でこれまでとはサービス運営がまったく異なることが分かった。従来のウェブサービスや SNS だとその管理者がほぼ全てを担っていた。途中でブチ切れてサーバーをシャットダウンする、なんてことはありえなかった。もしあったとしてもそれは完全なるサービスの終わりを意味していた。

でも web3.0 だと管理者の姿勢も 2.0 とちょっと異なる。なぜならシャットダウンしても、どうせ情報はブロックチェーン上にあるし、そこまでの覚悟はいらない。

ユーザー側も管理者に対してそこまで求めていない。「勝手にやめてしまうんなら、自分達でマシなのを建て直すわ」という心構えだ。

そんな web3.0 の世界ではどういう考え方でサービスを構築して運営するのが正解なのかまだよく分からない。ただ今までとは発想を変えないとやっていけなさそうなことだけは感じている。

新聞やテレビなどの旧メディアは web2.0 を代表する SNS の登場に懐疑的な態度だった。「素人のつぶやきや投稿の寄せ集めに何の価値があるんだ?」と言って SNS が持つメディア価値を否定した。

SNS を取り込んでそれを追い風にして自社メディアを躍進させることが正解だと気がつくまでかなりの時間がかかっていた。新しいテクノロジーとそれが指し示す未来が理解できていないといつも後塵を拝してしまう。

今は SNS が多くの注目を集めて栄華を誇っているようだが、それもそろそろそ終焉をむかえるだろう。

新しいテクノロジーに合わせた考え方が必要になるからだ。HEN の出来事はそのことを示している。

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Web3.0 を実感する方法

Web3.0 の真の価値を実感するには参加するしかない。よくネット上で賢そうな人が解説しているがそういうのはほぼ Web3.0 の表面でしかない。そんな解説はいつも「ブロックチェーン技術とは....」「分散型アプリケーションとは...」と技術説明やらを繰り返すだけ。それが何を示すのかはハッキリいって分からない。

技術的な理解ももちろん必要だが、それと同時に Reddit(英語版の2ちゃんねる)や Discord で繰り広げられる「おい!あいつブチ切れてサーバー落としたぞ!」「マジか!なんじゃこりゃー!」という混乱の中に飛び込んで、わいわいやると Web3.0 の本質に近づいて行く。

ということで今日も無駄にいろいろ Web3.0 案件を参加してまわるつもり。

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