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テクノロジー未来予想 - web3とメタバースをおさえとけって
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- ジャバ・ザ・ハットリ
毎年恒例の Benedict Evans のテクノロジー未来予想のプレゼンを意訳した。もう今ではどこの IT スタートアップでもカンファレンスでも必ず「ブロックチェーンがぁー」「メタバースはぁー」とか言ってんだけど、やっぱり人それぞれ分析が違うし参考になる。100 ページぐらいある元のプレゼンシートの中で印象に残ったのだけ抜粋した。
もくじ
Benedict Evans とは
アンドリーセン・ホロヴィッツなどで働いてた、テック系のおもろい話するオッサン。文字通り私にとっては年1回、未来予想の話するオッサンとしか言いようがない。
テクノロジー未来予想 の意訳
2030 年を見越したテクノロジー
「web3」と「メタバース」がメイン。他にもいろいろあるけど、この2つが基本的にはメインのトピックになってるはず。
すげーリブランディング
「VR」と「crypto(暗号通貨)」がリブランディングによって目指すべきゴールを広げることに成功した。
- 以前: 暗号通貨
- ブロックチェーンを使って、支払いをして、電子決済して投資にも使える
- 以後: web3
- ブロックチェーンを使ったまったく新しいビジネスモデル、ネットワークの構築
- 以前: VR/AR
- ゲーミングヘッドセット、3D ツール
- 以後: メタバース
- スマートフォンの次に来る次世代プラットフォーム。誰もがそこで生活するようになる
web3 は次世代インターネット
最初の Web
- 情報発信者が情報を発信
- ユーザーが閲覧
Web2.0
- 各ユーザーが情報を発信
- プラットフォーマーが情報をコントロール
- プラットフォーマーがお金を得る
web3
- 各ユーザーが情報を発信
- 各ユーザーが情報をコントロール
- 各ユーザーがお金を得る
web3 はオープンソースの新バージョン
初期のオープンソース
- オープンにコードを書く
- 直接の利益は無し
Web と SaaS を組み合わせたオープンソース
- 強力なオープンソース
- しかしコントロールと販売は中央集権的
web3 のオープンソース
- 誰もがオープンにコードを書く
- 利益配分は分散化
- コントロールも分散化
メタバースの変様
- VR と AR はスマートフォンの次に来るデバイス
- VR と AR がゲームを別次元にまで拡張する
- メタバースが自己表現、アイデンティティ、ポップカルチャーの源泉となる
ムードが未来を連れてくる
1994 年「情報スーパーハイウェイ」という言葉が広まった。
- マルチメディア、GUI、CD-ROM、インタラクティブ TV、ブロードキャストネットワーク、デジタル
2021 年「メタバース」
- VR、AR、ゲーム、クリエイターエコノミー、Roblox、web3
意訳終わり
参照サイト
Benedict Evans - Presentations
まとめ
Benedict Evans はテック系の分析ではあるが言葉に対しての捉え方がとても敏感。言葉が文化を作り、人もそのムードに流される。技術者はついつい仕様や機能性ばかりを気にしてしまうが、言葉の流通や流行りも無視できないぐらいに重要なのを気付かされた。
まだ人によって web3 やメタバースの捉え方に個人差があるだろうが、こうして分析された資料を読むとその言葉の定義やイメージが鮮明になっていく。Benedict Evans のサイトには 100 ページぐらいあるプレゼンの資料が公開されてるので、ご興味のある方はぜひ覗いてみてみてください。
最近 web3 とブロックチェーンの動向が気になってしょうがないからずっと調べてる。有益な情報はブログとツイッターでどんどん発信するつもりです。ぜひフォローしてください。