ジャバ・ザ・ハットリ
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転職成功の鍵は仕事の実力だけではないし、誰にでもチャンスはある

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海外移住の Q&A サイトなるものを運営していてよく海外企業への転職に関してご質問をいただく。そのせいで「どうやったら海外の英語だけ使ってる会社に非ネイティブの日本人がうまく滑り込めるか」について考えることがよくある。その鍵は「個性かな」と思ったのでそのことを書く。

英語圏では中途採用者が応募された際にその方と面談したり、合否判定をするのは所属することになるチームのメンバーになる。つまりエンジニアの応募者にはエンジニアが面談し、セールスの応募者にはセールス部門の人が面談する。

それで今まで面接させてもらった人達のことをずーっと思い起こして、なぜあの人は不合格であの人は合格だったのか、と考えているとふとあることに気がついた。

就職面談の合否にその人が優秀か優秀でないか、が全てではないな、と。

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確かにある程度のレベルを保っていないと未熟なエンジニアが分不相応なポジションに入ってしまうとチームの生産性が落ちるし、余計なタスクがこっちにまで回ってくるので、それだけは避けたい。ここはみんな同じ。

ただある程度のレベルを超えた際に次に必要になるのは「さらにもっと優秀であること」や「ありえないぐらいにメッチャ頭がいいこと」なんかではない。そういう人が必要なのは特殊な研究所とかマンガに出てくる国の極秘プロジェクトを推進するようなところだろう。(例えが子供レベル)

みんなが合格にしてしまう人というのは技術的にはあるレベル以上でかつ

  • 「なんかおもろいこと」
  • 「おもしろそうな感じがすること」
  • 「一緒に働きたいなーと思わせること」

になる。

なんぼ頭はよくても他の人をバカにした態度で挑む人なんかより、愛嬌があって「これ難しいねー」と言いながらマジメに考えてくれる人の方が好感を持ってしまう。

それに誰でもおもしろい人と一緒に働きたいのだ。

おもしろいというのはギャグが冴えてる人だけを示すのではない。個性がある人のことだ。

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IT エンジニアリングの現場では多少のミスがあって、システムが落ちたとしても明るくておもしろければだいたいみんな納得する。

陰キャであんまり大勢の人を盛り上げるのは苦手な人でも気にしなくていい。あなたの個性が際立っていればいるほどそれは面白い人になっていくのだから。そのまま個性を伸ばして欲しい。

同僚の UK 人エンジニアの S は笑い方が変で、その変な笑い方がクセになるぐらいに「またあいつの変な笑い声が聴きたい!」と思わせてくれる。だから私は S がなんか機能をリリースしたとか、なんかあるごとに「God Save the Queen!!(女王陛下バンザイ!)」と言っているのだが、その後の S のリアクションが楽しくてしょうがない。

そして私はかつて彼が採用面談に来た際に出会って最初の数分で「彼と一緒に働きたい」と思っていたのだ。

ここまで読んでいただいてちょっと勘違いして欲しくないのは「一緒に働きたい」と思ってもらうためには絶世の美女でなければならない、とか面談でものすごい変なことを言わなければいけない、と考えないで欲しい。

そんな難しいことではないし、美女である必要なんかもない。ただ自分の個性を捉えてそれをそのままアピールすること。

そのあなたの持つ個性がよく分からなければとてもカンタンな解決方法がある。それは遠くへ行くことだ。

仮にあたなが東京近郊で生まれて育った日本人だとすると、そのまま東京近郊で働いていると無理をしてもその個性が出てくることは難しい。基本的に周りの人は日本人が多く、髪の色が黒で目の色も黒、話す言語は日本語で、そんなに大きな違いは生み出せない。理由は遠くへ行ってないからだ。

ところが同じあなたが遠くのヨーロッパやアフリカまで行ってしまえば、普通に茶を飲んでるだけでも超個性的になってしまう。

周りの人からすると「あのアジア人は茶を飲んでるな。。。」となるのだ。

こう言ってはなんだが、日本人の居ないオフィスの中で唯一の日本人の私はなんの意図も無くても目立っているのを感じるし、それは多少プラスにはたらいているだろう。

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本当に人が求めているのは正にクリエイティブで面白い発想やアイデアなのかもしれないが、無理は不要だ。そんな超クリエイティブな発想はパッと会った瞬間に出せるモンじゃない。なんか個性と特徴があって「この人は面白い発想をするような気がする」と思わせるだけで十分。

だから遠くの国出身で人種もバックグラウンドもまったく異なると「きっとこの人の発想は私とは全然違う!」と思わせるのにピッタリなのだ。

高度成長期時代だったら同じような考え方で同じ服を着た労働者が大量生産していればよかったかもしれないが、今は違う。よりクリエイティブで個性が求められる。「そんな個性とかクリエイティブとか言われてもどうしたらいいのか分からないです」という方は無理しなくても、ただただ遠くへ行くだけで人材価値が上がるのでおすすめです。

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