ジャバ・ザ・ハットリ
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若くてセクシーで金持ちだと性格がいいってのが典型的な例

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みなさんはいわゆる白人と呼ばれる金髪で青い目の持ち主に対してどんなイメージを持っているのだろう。ヨーロッパに暮らして数多くのそうした人種の人達と関わり、それは様々なタイプの人がいて必ずしも「ドイツ人だから***」とか「イタリア人だから***」なんてなにも言い切れない。

ただ、いかにもドラマとかに出てきそうな「若くて金持ちでルックスもいい」というような種類の人達のことも現代ではバンバン SNS で共有されて、その実態が広く知れ渡ったように感じる。

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もくじ

小説の設定が古臭い?

小説投稿アプリの英語版であるWattpadWebnovelをたまに読んでいる。とある小説が話題になっていて「うーん、なるほど」となった。ここから書く内容はあんまりその小説を褒めてないのでリンクは貼らない。

ストーリーはとある貧しいけど心は清く優しいシングルマザーとキレイで金持ちだけど根性が極悪な女2人の物語。ひょんなことから出会った二人の間の会話が面白い、と。特に衝撃的な事件とかがあるのでもなく、わりとアメリカのどこにでもありそうな日常を描きつつ、その心理描写がスゴい、という評判の小説だった。

これを読んだ理由は読者のレビューで「文章は面白いんだけど、設定が古臭すぎる」「2022 年というより 1980 年ぐらいの話だろ」という評価があってそこに賛同が集まっていたから。1980 年と 2022 年の英語表現にどんな違いがあるのか知りたかった。

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で、読んでみて「あーなるほど」となったのは前述の性格が悪い女のこと。日本人の私からするとどことなく昭和を思わせる女だった。言ってみれば「金持ちでルックスいいけど、性格だけは極悪」ということなんだけど、なんかそういう登場人物って昔のドラマにはよくあった気がする。

その小説の著者はミネソタ在住の 60 代の女性ということだった。名前はペンネーム。私は英語ネイティブではないのでそこまで詳しく評価はできないが、あるレベルで読者を引き付ける力の持ち主なのでこれからも活躍されるだろう。しかし極悪女の設定が古いというのは「なるほどなー。確かになーんか古臭い」となった。


ジムにいる若くイケてる人達

よくジムで筋トレをしている。時々だが、若くていわゆるカッコいいドイツ人とちょっと英語で話すことがある。とにかくそれが男であっても女であっても感じがいい人達ばかりなのだ。ジムで鍛えてるし見た目もシュっとしていて、爽やかだ。

ベルリンは国際都市だし、いろんな人種がいるがそれでも私のような日本人やアジア人比率はそんなに高くはない。なので私が誰かに話した時にはそこで異人種間コミュニケーションに慣れているかどうかが試されることになる。

ヨーロッパでもわりと田舎の方のラトビアの田舎町に行った時とかは街中にアジア人は私達家族だけですごい目立つ感じもした。街の人に話しかけた際にあからさまに差別するような人は決して居ないが「おお!人生で初のアジア人との面と向かった会話だ!」ってリアクションがよくあった。正直な私の感想としては「異人種に対してウブだなー、まぁいいけど」だった。

しかしベルリンのジムに居る若くてイケてる彼らにそんな変なリアクションは一切なく、英語も流暢で異人種とのコミュニケーションにも慣れていて、とにかく「感じがいい人」なのだ。

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当然ながら全てのドイツ人がそんなにいい人であるわけが無い。中には路上でドラッグをやっていたり、明らかにヤバい人も居るのがこの社会だ。そんなヤバい人はパッと見てもう如実に違いを感じる。人種、性別、年齢に関わらず「あっ、これはヤバい」って感覚だ。

その反面、総じて若くてセクシーで金持ちだと、だいたいは性格がいいってのが典型的な例になる。

私はここで極端にルックスばかりを至上主義とするルッキズムを広めたいわけでは決してない。そんなものはいろんな人の多様性を阻害し、様々な人が活躍する機会を奪うし無い方がいいに決まっている。さらに金持ちは性格が良くて、貧乏は性格が悪いなんて短絡的な話でもないし、その逆も必ずしもは成り立たない。いろんな人が居るのがこの社会だ。

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ストーリーの信憑性

言いたいのは所得やルックスを含めて有利な立場にいる人達がなぜか性格が悪い、なんて一昔前の設定が現代ではカンタンには人に受け入れてもらえない、ということだ。

まず性格が極端に悪いという物語の登場人物を創造するにはそれ相応の背景描写や理由が必要で、それが「金持ちでルックスがいいからわがままに育った」なんてあまりにも短絡的すぎだろう。クリエイターならそこの部分に信頼性をもたらすためにもっと工夫しなくてはならない。

あなたもなんかのアニメや映画、小説を読んだりして「なんでこの女そんなに性格悪く描いてるの?設定に無理があり過ぎじゃね?」と感じたこともあっただろう。基本的に世の中そこまで悪い人は居ないし優しい人の方が多い。さらに若い、ルックスいい、金持ちとなったら 99%は「性格もいい」となって当然だ。

そのことを現代の人達は SNS などを通していろいろと知ってしまっている、ということだろう。


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