入社面談で志望動機とかキャリアプランとかどーでもいいこと話すのって日本特有じゃない?


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先日、日本の若い人から海外転職に関する相談を受けて、ふと気がついたことがある。その方は語学もスキルもそれなりなのにカナダの会社への転職に苦戦していて、ご相談の際にも「僕の志望動機が、、、」とか「僕のキャリアプランがうまく描けていないのが原因、、、」と言い出したので、素直に助けになりそうなことを言わせてもらった。

それは題名の通りで、海外の入社面談において志望動機とかキャリアプランとかどーでもいいし、まず誰も聞いてないし、気にも止めてませんよ、と。海外の会社で英語使って働くにあたってその辺りのポイントを読み間違えてるとキツいから、まずそのマインドセットを改めてみてはいかがでしょうか?もっと重要な部分にフォーカスした方がオファー獲得の確率が上がると思います、とアドバイスさせてもらった。

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私は元からそんなに転職が好きでもなかったんだけど、海外に出てからは転職文化に慣れる必要があるので、ちょっと無理しながらも転職しまくって転職スキルを高めていった。最初はかなり不器用な感じだったが、どんなバカでも回数をこなせばコツがつかめてくる。おそらく平均的な日本のサラリーマンよりは海外転職回数は多い方だろうし、その辺りのノウハウは持っていると思っている。

今の勤め先はベルリンのITスタートアップで景気はいいし、毎月だいたい20−30人ぐらいは新しいメンバーが入っている。英語圏だと基本的にエンジニアの採用判断はすべてエンジニアが行うし、普段からエンジニア職に応募していただいた方達と採用面談やらコーディングインタビューをしている。面談があった後ではチームメンバーと会議をして「さっきの人、採用?不採用?」って話し合いをする。

話しの内容は大したことなくて、例えば 「さっきのAさんはぜひ一緒に働きたいと思いました。(なんでもいいから理由を言う)」 とかだったり。

で、そういう話し合いの場で「あの人の志望動機は」とか「キャリアプランが」という話しが出たことが1度も無い。本当に1度もない。面談の最初の方で軽く「ところで君、なんでうちに応募したの?」って聞くこともあるかもしれない。でもその意図は「調子どう?(What’s up?)」みたいなもんで、なんかそれっぽい話してもらって緊張をほぐしてもらう意図しかない。

前述の日本の若い方はそこを大真面目に「志望動機をしっかり持たなければー!」と考えられていたふしがある。それは明らかに変な面談をする日本の新卒採用試験の弊害だと感じている。この際だからハッキリ書くけど、志望動機やキャリアプランなんて確実にグローバルスタンダードにはマッチしていない。

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会社で採用する立場からしてみたら「テメーのキャリアプランなんぞどーでもいい」「志望動機?知るか!」となるでしょう。「いやいやちゃんと志望動機ぐらいは言えないと社会人として」みたいなボケた正論が実際に働く場所にはマッチしていない。

テメーのキャリアプランなんかよりエンジニアならスキルとコミュニケーション能力があって、一緒に働きたいかどうか、などのもっともっと現実に即した内容の方が100倍重要になる。

以前、南アフリカからエンジニア職で応募された方がいて、とにかく超がつくほど真面目で、クスリとも笑わないで始終しかめっ面でコーディングインタビューをやってた。なんというかムダに高圧的で偉そうな感じもした。

面談が終わった後で何人かでその選考結果をどうするかの話し合いをした結果「彼はチームのカルチャーに合わないと思う。」となって残念ながら不採用となってしまった。

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会社にはいろんなポジションと役割があってその全てが超絶に頭のいい人だけのポジションなわけがない。「ちょっと抜けてる感じもするけど、オモロそうだし採用しようよ」ってなることも当然ある。Google社では頭のいい人を採用するためにこんな奇抜で難解な数学問題を出しましてー、とかがよくある。そういう言説がやたら出回ってるのは「いい人材採用やってますー!」って言うマーケティングだから。バカ正直にそんな話を本気にしてたら、実際の採用面談で空振りを連発することになる。

採用担当者の誰もが「一緒に働きたい人」「一緒に働いて楽しそうな人」と働きたいと思っている。そうなった時に日本の新卒採用みたいに「ワタクシのー!志望動機はー!」ってご熱心にやってもむしろ逆効果。そんなことより技術スキルと英語で軽くノリの良さそうな言い回しができる準備をした方がよほどオファー獲得に近づくので、もしこれから海外の会社を目指す方がいたらぜひご参考に。

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