ジャバ・ザ・ハットリ
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転職活動ってバンバン履歴書を送りまくってやるもんでしょう?

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海外移住や海外転職の Q&A サイトなんてものを運営しているから、わりと転職の相談とかをいただく。話を聞いて一生懸命にアドバイスとかちょっとでも役に立つことをお伝えしようとするんだけど、そんな時にふと「あれ?なんか根本的に違う」と思うことがあったりする。

それは転職活動に対する期待値。つまり「2,3社に応募したら決まるだろ」みたいな感覚の方がたまーに居る。「かれこれ海外に向けて転職活動をやってるのですが、またお断りをいただきました。これでもう3社目です。もう一生海外には出れないんだと思います(涙)」みたいなの。

確か私が初めて海外の会社への転職に挑戦した時は100社とまでは行かなかったが応募書類から数えたら50社以上は送ったと思う。とにかく苦労したのは覚えている。

とびきり優秀でどんな企業も喉から手が出るほど欲しい人材なら、スグ決まるだろう。でも現実にはそんな人材はなかなか居ない。しかも日本で暮らす日本人が初めて海外の会社への転職に挑戦するとなると、いろいろと超えなければならないハードルがある。もちろんネットがつながった現代では一昔前とは比較にならないぐらいに海外移住や海外転職は身近になり、誰の手にも届くことになった。だからといって会社や企業からオファーを獲得するのがそんなに劇的にカンタンになったわけでもない。

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今、ベルリンの IT スタートアップで働いている。コロナの中であっても常に人材募集をかけていて毎月のように世界中から応募されたエンジニア達と面談させてもらっている。中には技術的にはとても優秀な方と出会うこともあるが、いろんな条件が合わずに泣く泣くオファーを出せないこともある。また逆にポロっとオファーが出ることもある。それらは運としか言いようがない。

運の要素もかなり含まれる転職活動の3件に1件が当たるなんてほぼ無いんじゃないの?と。だから応募する立場から見たらそれこそ100社とかでもバンバン応募書類を送りまくって決めてもいいでしょう、と思う。

ちょっと気にかけてる会社からお断りメールが来てしまうと確かにヘコむ。私も「ここは!イケる!入社したい!」と思った会社で全身全霊で挑戦したものの3回目の面談ぐらいで落とされた時にはヘコんだ。ヘコんだ後はなんかムカついてきて、それ以来その会社の製品は一切使っていない。

そうしてヘコんだり、腹が立ったりする気持ちは十分に分かった上でなんだけど、あんまり深刻に捉えない方がいいですよ、と。採用不採用を決定しているのがそもそも超天才とかじゃなくて、その辺のどこにでもいるオッサンや女だったりするんだし。「あいつにはアタシの良さが分からなかったのね。次、行こう!次!」ぐらいの感覚はとても大切です。「気にするな」と言われても気になるのが心情なんだけど、そこは理屈だけでも「次々に当たった方が成功確率が上がる原理」を頭に入れた方がいい。

ずーっと転職活動している人っていつかは成功してるし。

もうちょっと具体的な海外転職のノウハウについては以下の関連記事か海外移住の Q&A サイトを参考にしてください。

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