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朝っぱらから路上でゲイがディープキスしているのがベルリン
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- ジャバ・ザ・ハットリ
今朝、出勤するためにベルリンの美しい街を歩いているとヒゲを生やした中年小太りのゲイが二人でキスをしていた。軽い挨拶程度のキスではない。お互いの腕を絡ませて、抱きついて、ブッチュー、、、、、、とかなりディープだった。朝の9時半の路上で。
で、これこそがベルリンだなーと。
(ベルリン地下鉄の広告)
娘を通して仲良くなったドイツ人夫婦のご自宅におじゃました際にそこの奥さんが興味深いことを言っていた。「ベルリンにはすべての人に居場所があるのよ。人種や年齢、性的趣向にかかわらず全ての人にね」
この言っている意味はなんとなく分かる。とにかくベルリンには様々な人が居る。ただ居るだけではなく、ベルリンの街がいろんな人の多様性を許容しているのが街に居るだけで伝わってくる。
理由は第二次世界大戦中においてドイツの不幸な歴史があって、戦後にその反省を踏まえていたこと。東西に分断されていたベルリンがひとつになってドッと人が流れ込んできたこと。最近では不景気になりつつある他のヨーロッパの都市の中で、外からの人を飲み込み続けて好景気を維持しているベルリン。
シンガポールで暮らしていた時にもその人種の多様性には目をひいた。しかしシンガポールの多様性とは政府の管理の元にできあがった多様性だった。つまりシンガポール政府がターゲットにした金持ち外国人と日雇労働者をきっちり管理して集めました、という国家だ。
ベルリンの人の集まり方にそういう秩序は無い。「変なヤツもいっぱい居るけど、まーいいか」な感じがありありとする。
そういう雑多な集まり方でプロダクトを作る IT チームを編成すれば、そりゃーおもしろいモノができあがるわ、と思っていて今のスタートアップのチームメンバーからもそういうワクワク感を感じている。
なんかとってもベルリンが好きになってきた。