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「世界のITエンジニア向け調査結果 スタックオーバーフロー2017」はいつも興味深い
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- ジャバ・ザ・ハットリ
毎年やってるスタックオーバーフローの IT 技術者向けのアンケート結果2017版が出た。これがいつも興味深いので一部を抜粋した。
アンケートに回答があった地域
英語でアンケート取ってるのが理由だろうが、ほぼ英語圏に集中している。日本からの回答は全体の 0.4%でしかない。したがって以下のレポートでは主に英語圏のエンジニア達の動向が分かる。
性別
88.6%の男社会。どこの会社も「もっと女性のエンジニアを募集!」とやっているようだが、現実にはあまり女性に人気が無い様子。
民族性
74%が白人もしくはヨーロッパ系。たしかに職場の同僚達もほとんどこれに入っている。これはある意味アジア人である日本人が海外転職する際にはちょっと有利になるかもしれない。どこの会社も多様性を確保しようとしてるし「エンジニアの中では少数派である日本人にも入社して欲しい」と考えるケースがあるかも。
学校での専攻内容
コンピュータサイエンス、コンピュータエンジニアリングなど理工学系の学科がずらっと並ぶ。英語圏の会社で採用活動にかかわると実感するが求人応募者のほとんどがこうした学科のバックグラウンドを持ってやって来る。
プログラミングは単なる仕事か趣味か
73.9%ものエンジニアがプログラミングは単なる仕事ではなく趣味でもある、と。これは素敵なことだと思う。他の職種で7割以上の人がこれと同等のことを言うのは難しいのでは。営業職の人が「趣味で週末に家でも営業してます」って言うところは想像しにくいし。
使われているプログラミング言語
もうこれはここ数年いっつも同じ。JavaScript が常に1番。
きっと誰もが世界でもっとも洗練された言語とは思ってないのにみんなが使っているという)
使われているフレームワーク、ライブラリ
トップ4技術のうち3つが Node.js、AngularJS、React で言語が JavaScript。そりゃ流行るわ。
好きな言語
好きなプログラミング言語と仕事で使う言語は大きく異なっている様子。そんなに Rust が好まれているのならやってみるかな。
嫌いな言語
こちらは非常に納得できる結果。
好きなフレームワーク
React が好評を得ているのはなんとなく感じていた。栄誉枯渇が激しくなんども入れ替わったフロントエンド界隈がここで一旦 React で落ち着くのかな?
開発環境
Sublime Text ってそんなに人気があるのか。この Vim の数字はサーバーに入った時だけちょこっと使う人の分も含まれているように思う。普段からずっと Vim 使っている人が 27%も居ないように感じるのだが。
そんな私は Vim を愛する Vimmer)
仕事に対する満足度
エンジニアのお仕事には概ねご満足いただいている様子。英語圏のエンジニア給与が比較的高いのも原因のひとつだろう。
エンジニアが求職する際に重要視すべきこと
1番がコミュニケーションスキル。アルゴリズムやデータ構造の知識よりも最も大切なのはコミュニケーションだ、と。どこの国でも仕事のトラブルの原因は常にコミュニケーションにありそう)
元ネタはこちら。
Stack Overflow Developer Survey 2017
以上、スタックオーバーフローのエンジニア向けアンケート調査結果 2017 でした。