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ブログは独自ドメインにしておけ。あとで後悔するぞ、私のように
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- ジャバ・ザ・ハットリ
これをお読みのあなたがブログを書いている、もしくはこれからブログ書いてみようかな、と考えていたらやるべきことはこれ。
最低限でも独自ドメインにすること。できることなら独自システム運営ならなおよし。
もう既に独自ドメイン&独自システムでブログを運営している方は以下はまったく読む必要ないです。
独自ドメインとはこのブログで言えばwww.jabba.cloudにあたる部分。
ドメイン名を間借りしていると、ライブドアブログだったら blog.livedoor.jp/<ユーザー名>/
となり、はてなブログだったら<ユーザー名>.hatenablog.com
とかになってしまう。それではダメなので年間で数百円とか払ってあなただけの独自ドメインを購入してブログに付けた方がいいですよ、という提案。
たったの年間数百円ではあるがその投資効果は絶大。言いたいのはそんな数百円の話ではなく、独自ドメインにしなかったがゆえに取り逃した私の後悔の物語。
間借りのブログシステムは無料で誰でも始めることができる。とってもカンタン、と分かりやすいメリットがたくさんある。なのでここではあえてデメリットだけを言及する。
間借りのブログシステムによるデメリットは次の3つ
- 検索の上位表示にかなりのパワーが必要
- 都合のいいオンナになる
- 意図しない広告
1. 検索の上位表示にかなりのパワーが必要
間借りのドメインでは検索結果の上位表示が難しい。不可能とは言わないが難しい。
例えばあなたがはてなブログでブログ運営していてそのドメイン名が orenoblog.hatenablog.com だとする。そこでコーヒーの記事を書いてその記事がまーまー評価されたとする。それでも上位表示されるとは限らない。なぜなら 同じドメイン名で表示される数は決まっているから だ。
つまり同じ hatenablog.com のドメイン使って運営している数多くの他のブロガーの中にコーヒーに関して書かれた記事があって、それらと戦って「コーヒー」に関して hatenablog.com でトップに入る必要がある。戦いはそこで終わりではなく、それが始まり。言ってみればこれは単なる地区予選。
hatenablog.com の地区予選を突破したら本大会になり、その他の様々なドメインで運営されているウェブサイトとの戦いになる。そこで上位に表示された記事だけがググったあとのユーザーの目に留まる。この例では「コーヒー」としたが、それが「JavaScript」とか「Ruby」とかだったらどうだろう。ビッグキーワードの上位表示がより難しくなってくるのだ。
私は何年か前にあまり深く考えずにはてなブログで運営してそのまま惰性で独自ドメインにせずに hatenablog.com で運営していたので、このことがよく分かっている。
アクセス解析で上位表示されるのは他の独自ドメイン運営のサイトよりも、よりニッチでなにかに特化した記事でかつ人気のあ るのに限られていた。
無駄な戦いで消耗せずにサッサと独自ドメインを取ればよかった。
でもだいたいのブログプラットフォームは独自ドメインだけでは不十分でブログを有料プランにする必要があるので、そこが二の足を踏む原因になっていた。
2. 都合のいいオンナになる
ブログシステムって無料で使わせてくれるから便利ね(ハート)、と思っていたらそこの考え方は改めた方がいい。実は便利なのはブログシステムではなくあなたの方かもしれない。「都合のいいオンナ」になってるかもしれないのだ。しっかり問いただしてみましょう「ちょっと!私のカラダだけが目的なの?」と。
なぜ各社が手間もヒマもかかるブログシステムを構築してそこに無料で誰にでも使わせてくれるのか。それはユーザーが無料でコンテンツを生成してくれるからだ。
少し前は悪徳なキュレーションサイトが格安でライターを雇ってコピペでもなんでもとにかく記事を書かせていた。無料のブログのユーザーはそれよりさらに低賃金でコンテンツを生成してくれる。だって無料だし。
まーどっちも無料で使って使われてんだし、いいんだけど。それでも「使われていること」は分かっておいた方がいい。
日本のブログシステムで canonical が標準で指定できるところはほぼ無い。canonical とは検索エンジンに「このページの元になるページは違う場所にあってそのアドレスはこれですよ」と指定するもの。
日本で唯一これに対応しているのがおそらくCrieitだけ。
もしあなたがライブドアブログに記事を書いていて、それをある日に独自ドメインを取ってそっちに移したとする。検索エンジンの読み込みとインデックスの反映にはしばらく時間がかかるので検索結果にはしばらくの間、あなたのライブドアブログの記事が表示される。canonical を新しいアドレスに指定できれば、検索エンジンに重複コンテンツと思われることなく結果をそのまま引き継げる。でもこれが標準ではできない。つまりブログプラットフォームとしては「一旦入ってたくさんブログ記事を書いて人気が出てきたからといって持ち出しは許さん」という発想が垣間見える。
なので私はわざわざ旧ブログに JavaScript を差し込んで擬似的に canonical を入れた。当面はそれで対処できているがいつブログプラットフォームがそういう JavaScript の入れ込み方を制御してくるか分からない。
これはあくまでひとつの例でしかないが、ブログ事業者がやってることはとてもまっとうなことだ。ユーザーを招き入れる部分を手厚く実装して、出ていこうとするヤツは冷淡に扱う。当たり前だ。誰だってそうする。そんなことに文句を言うのはおかしい。
結局は各ユーザーが「都合のいいオンナ」になってないか確認する必要があるということだ。
3. 意図しない広告
どこでもさんざん言われていることだが、無料のブログプラットフォームには意図しない広告が入る。「PC 版は広告無し!」とか言ってるとこもあるが、それはつまり「モバイル版には広告入りますよ」ということだ。
別に広告の全てがダメな訳ではない。私だって自分の個人開発のいくつかには広告を入れている。
ポイントはその広告が意図して入れたのか意図せずに入れたのか、だ。
まとめ
ブログなんかのアウトプットの重要性はどこでも言われている。その点には完全同意する。私自身がブログを始めたのは「ただなんとなく」だったが続けていくうちにその重要性が分かってきた。
そこで同時に感じてきたのが「アウトプットの重要性」の他に「アウトプットの土台を他人に明け渡す危険性」についてだ。ブログの運営期間が長くなるにつれて、これはよくないところにズブズブとハマっていくぞ、と考え出した。
もしこれを読んで「アタシのブログなんてまだまだ人気無いし。。。」なんて思って後回しにするつもりならそれは違う。記事数が増えて人気が出てからでは遅いのだ。ドメイン移行も記事のインポートも数が少なく影響力が小さいほどいいのだ。こんなこと書いてる私自身が惰性でブログを間借り状態で放置してそのことを後悔しているので書いたんだし、やるなら今スグと言っておく。
別に全てのブログプラットフォームが悪いという訳でもない。Qiita、Medium、dev.to、Crieit、scraiv、とステキなプラットフォームはいくらでもあるし、それぞれのプラットフォームの特徴に合わせて使えば問題ないだろう。私は今後もいろんなブログプラットフォームに書いていくつもり。
ただ基幹となるブログは自分でコントロールできる状態の方がいいですよ、と言う話。