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「空気読め」なんて言ってられない多国籍な職場
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- ジャバ・ザ・ハットリ
いろんなバックグランドを持つ人が集まる職場ではとにかくコミュニケーションが重要。生まれた国や母国語が異なると「普通こーだろ?」がとにかく通じない。
今日、ドイツ人エンジニアとカナダ人エンジニア、ブラジル人デザイナーと日本人の私の4人で軽いミーティングをした。ほとんど全てのミーティングがそうなのだが、誰もが言いたい放題であまり統制がとれていない。この様な場で他人のことをいちいち気にする人はいない。みんな自分が言いたいことを適切なタイミングなんて関係無しに言う。それでも全員が気を付けているのが誤解をまねくような表現をさけること。しっかり説明すること。
私自身も気をつけていることがあって、それは
分からないことを他の何かに例えて妥協しない、ということ。
具体例を挙げて言うと A という人が今まで白米を食べたことがない、としてその A に白米を説明しなければならない、とする。最初は「つぶつぶの白い5ミリぐらいの穀物で炊いて柔らかくして主食として日本人は食べます」などと説明する。A が「穀物」というキーワードから、食べたことのあるトウモロコシを連想する。
A が
「それはトウモロコシのつぶを白く小さくしたような食べ物で味はトウモロコシほどには甘くない、ということか?」と言ってきた。
そこでどう考えても A のこれまでの経験値から白米に最も近いのはトウモロコシでしかなく、そこから連想してもらうのが手っ取り早いのは明らかとなる。
で、「そう。その通りです」と言ってしまうのがここで言う妥協。この妥協はキケン。
白米とトウモロコシを食べたことがある人にとってはその2つがどれぐらい違うかの距離感が分かっているが、A にはまだきっと分かっていない。食べた経験がない以上は A の想像の出発点は常にトウモロコシからになってしまう。
そこでまだがんばって「確かにトウモロコシに似てるかもしれないが、違いは。。。。」と続ける努力が要るという話。
これ言うは易く行うは難し。